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下位打線と得点効果

今日はこのコラムに噛み付いてみようと思う。

高木新体制で「落合色」は一掃された!?6番井端、7番平田に込められた意図。
http://number.bunshun.jp/articles/-/212255/?page=3

文中では、高木守道新監督のリップサービスなどを題材にし、ファンサービスに力を入れ始めた球団の姿勢を
評するところから始まってはいるが、本題は6番・井端、7番・平田と並ぶ新打順が開幕シリーズで機能していることを取り上げている。冒頭の、球団主導で監督・コーチを入れ替えた点は除いて、果たしてどこが「落合色の一層」なのか、皆目検討が付かない内容はともかく、前回記事で書いた「下位打線重視」を真っ向から肯定するテーマとなっているのが興味を引いた。

主張の分かれ目は、平田をどこまで評価しているかに尽きるのではないかと思う。
打撃フォームはアレだが、チームのレギュラーでは一際若く、パワーとスピードの両面を兼ね備えているばかりでなく、選球姿勢も及第点を与えられる打者に育ってきた平田を、7番という打順でぬくぬくとさせても良いほどのゆとりが、今の中日打線にあるかどうかが論点の鍵になる。

知ってのとおり、昨年リーグ最低の得点力だった中日打線は、日本シリーズでも貧打を露呈し続け、得点出来る場面は出会い頭の一発もしくはバントの応酬で挙げた虎の子の一点を守りきるスタイルが、ベテラン選手達の加齢によってさらに深刻化する恐れがあるのはだれでも想像出来ることだろう。幸いにも、開幕シリーズでは打線が繋がり3試合で15得点という結果を残しているが、これがどこまで持続するかは今の所読むのが難しい。冒頭のコラムで書かれていた通りの結果がもたらされるかもしれないし、反対に井端の劣化がさらに進み、平田も伸び悩むかもしれない。

しかし、井端や平田の活躍がそのまま下位打線の強化に繫がるとは、現時点では到底思えない。何故なら、下位打線の好調が保障されるには、上位打線もまた好調である必要があるから。考えてもくれたまえ。森野や和田といったところが昨年同様不調に陥り、今の所ブランコに代わって4番・一塁でスタメン出場している山崎が、その打順に相応しい働きが年間通じて出来るかどうかは甚だ疑問であり、シーズン中の打順のテコ入れはまず間違いなく起きるものと思われる。

打順変更が起こる理由はそれだけでなく、仮に井端や平田がベストナイン級の活躍をした年になると想定してみよう。そうなれば、必然的に上位打線もベストナイン級の打撃力が求められることなり、それが叶わなければ打てる選手を上位に持ってくるのは普遍的なセオリーである。ファン視線から見ても、2番大島の打率が.230で6番井端の打率が.280だったら、どう思うだろうか?これがかつての井端だったら打率が低くても2番で起用し続ける可能性は十分ある。打撃に対するチームの信頼感と、選球技術はリーグでも有数の選手だからだ。井端に無くて大島にあるものは、若干の機動力くらいなものだろう。平田にしても、山崎やブランコの状態次第ではいつでも5番に昇格する可能性はある。下手をすると森野、和田でさえ食われるかもしれないほど、平田には成長を感じている。

開幕のオーダーについて、自分の読み方はこうだ。井端は衰えて打てなくなったから6番に下がったのであり、平田は実績の面でまだ乏しいから7番ということになる。2人とも、結果を残し続ければ否応にも打順は上位になってくる。

だから、下位打線を重視したいのならその前に上位打線を整備しなさいよ、ということになる。けれども、中日打線にはちょっとした特徴があって、それは各打順の得点力がフラットに近いというもの。昨年、打順別に見る得点+打点の総数でもっとも幅が小さい球団が中日だった。


<得点+打点の打順別の温度差>

103 阪神
100 ヤクルト
72  広島
68  横浜
65  巨人
58  中日

まぁ、上位(打線)が打てないことが大きな原因となるわけだが、この数字が大きい阪神とヤクルトはそれぞれ理由があり、前者は城島の代役として出場した藤井の打撃がネックとなり、後者は畠山、バレンティン以外の打順で攻撃力が極端に落ちる現象があったから。巨人は8番打者でも79点もの得点状況を作り出していることが、幅を狭めた大きな理由となっている。一応、どの球団も最大値は4番で、最小値は8番であった。

上の数字だけだと意味が通じ難いと思うので、昨年の中日打線はどのような繋がりを持っていたのか。
得点、打点ごとに打順別のスコア創出をグラフ化してみることにする。

中日0402


グラフは打順別のチーム得点数と打線数をリーグ全体で平均化し、プラスマイナスがそれぞれの値となっている。
数値の読み方は凄く簡単。例えば、昨年セ・リーグの1番打者得点数の平均は69.3だったので、そこから各球団ごとの数字を差し引きしただけ。中日打線は65点だったので-4.3。青が得点数となっていて、赤が打点数。

得点数でリーグ平均を大きく下回っている打順は2番、3番、5番、そして7番。また、打点数では3番、4番、そして5番の攻撃力が弱点となっていた。リーグ平均よりも優れていたのは得点の6番。打点では2番、6番、8番という結果だった。これだけでも、なんとなくわかっていただけるかもしれないが、反対例としてパ・リーグのケースになるが、ソフトバンク打線の繋がりも見てみよう。


SB0402


4番に手こずっていた点以外は、競争力の高かった1番でやや平均を下回った程度で、この年の中では
両リーグを通じで最も繫がる打線だったというのがわかってもらえると思う。

もう一つオマケに、ヤクルトも見てみようか。


Ys0402


大波小波があることがわかると思う。全体的にはマイナス計上は少ないものの、1、2番の出塁を活かせなかった3番の値が得点力に響いていた。


ソフバン、ヤクルトと比較してみてもわかる通り、中日の打線は全体的な低調さは否定出来ないが、打順ごとの得点格差は小さく、一応どこからでも点を取っているイメージは想像できる。ただし、上位打線がせめて平均値並みに機能しなければ、いくら下位打線に力を入れようとも「打順の巡りから来る法則」からいって、効率さは得られても効果はあまり望めないことを知っておいて欲しい。



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