スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2016年巨人の戦力が相当にヤバい点

※これはDELTAのメールマガジンに寄稿した記事の一部改訂版です。

現在、巨人で支配下登録されている投手は30人だが、知っての通り高木京介が野球賭博行為を行っていたとのことで、試合に出られる人数は29人となってしまった。ここからマイコラス(右肩治療のため帰国)、杉内俊哉(股関節手術)、大竹寛(左足肉離れ)らが当面の間は計算が立たない状態。宮國椋丞らも2軍で調整中と、謹慎中の高木京介を合わせると1軍戦力の5~6人が欠けての開幕となりそう。

開幕1軍は残る23~24人で争うかと思いきや、来日3年目のメンドーサが外国人枠の関係で昇格出来なければ、1軍戦力がさらにまた1人減ることになる。ここから1軍、2軍に振り分けると11~12人ずつという計算は立てられるが、ペナントレースが本格的に動き出すとブルペンには7人以上置くケースも出て来る。ちなみに昨シーズン、1軍に投手を12人以上置いたのは107試合、うち8試合は13人登録していた。1軍戦力を13人とするなら、ファームは10~11人で回さなければいけない可能性も出て来る。

さらにもう一つ大きな問題が。巨人は今季から3軍制を敷き、年間90試合を予定している。3軍で戦うことになる育成選手は現在、12人の投手が登録されているが、この育成選手たちは昨年まで2軍の試合に出場していた。つまり、今季はファームの試合をサポート出来ない可能性が非常に高い。

「黒い霧事件」で、永久追補者を4人も出してしまった当時の西鉄は、1968年から1969年にかけてチーム総イニング数の60%に当たる投手が4人も抜けてしまった。そのため、チームは1970年から3年連続最下位の屈辱を味わってしまう。今回の巨人も4人の投手が解雇もしくは謹慎処分となったが、チーム総イニングから見れば過去2年間で5~6%のシェアに過ぎず、1軍の戦力に限っては高木京投手の穴が痛い程度と思われている。

しかし巨人は昨シーズン、育成登録を含めて39人の投手が在籍(支配下登録33人、育成登録6人)し、1軍と2軍合わせて259試合、守備イニングで2318.2IPを戦っていた。今シーズンもほぼ同じ試合数、同じイニング数を戦う予定だが、前述した通り現在の支配下登録投手は実質29人、育成選手は3軍の試合で借り出せないことを踏まえると、巨人の1軍と2軍は昨シーズンより10人も少ない人数で戦わなければならない。

そのため、支配下登録選手の減少と故障者の人数、そして新たに加わった3軍の試合数により、投手1人あたりが担当するイニング数が急激に増す恐れがある。

巨人担当イニング

データの通り、昨シーズンの巨人は、1軍と2軍合わせた総イニング数で1人あたり59.45IPを担当。今シーズンは、このまま選手を補充しなければ1人あたり80.38IPにまで増えることになる。80イニングというと多いのか少ないのかわからない人も多いかもしれないが、1軍のクローザーもしくはセットアップクラスは年間だいたい60~70IP、先発だと1試合平均6イニング登板するとして約13試合。れっきとした戦力でなければ賄えない数字である。

さらに、今後野球賭博による謹慎処分などが増えたらどうなるか。一応、故障者を想定して戦力が減ったときの担当イニングも出しているが、状況次第では戦力が潰れてしまう恐れも出て来る。これは1軍の戦力だけでなく、球団全体の大きな問題だ。


昨年のドラフトでは、抜けた戦力分を楽観視していたのか、即戦力はドラ1の桜井俊貴とドラ7位の中川皓太の2名しか指名せず。退団者の穴埋めをしないまま、3軍制を強行したともいえる。

巨人にはやや気の毒な理由もあった。野球賭博行使で無期限失格選手となった笠原将生ら3投手の処分が、ドラフト会議を跨いでのことだっただけに、編成上の難しさはあったかもしれない。しかし、11月を過ぎれば他球団から戦力外となった投手が何人もいただけに、最低限の穴埋めをしなかったのは編成面でも落ち度があったと言わざるを得ない。現在の支配下登録は65人。投手をあと2人は補充出来たはずだ。

投手が足りなくなれば、球団は以下の方法を選択するしかない。

1) 獲得可能な国内選手を途中入団させる(ただし1度でもNPBに入団したことのある経験者)。
2) 分が悪いのを覚悟して他球団とトレード。
3) 外国人投手の入れ替えを頻繁に行う。
4) 3軍の試合を一部取り止める。

1)は打撃投手の育成契約が現実的だが、1軍戦力のサポートとはならない。2)は将来的に戦力が落ち込むのは必至。3)は解雇すれば原則何人でも対応可能。ただし、7/31までは他球団に移籍されてしまう恐れも出て来る。4)はせっかく試合を組んだ相手に失礼だろう。

笠原たちを解雇したことで、その後の調査が行き届かなくなり、現在トラブルに見舞われているのは承知の通り。しかし、選手として球団に残したとしてもその分支配下枠に取られてしまい、今以上に補強の自由が利かなくなってしまう。現金授受に関しては球界全体の問題となりそうだが、今シーズン巨人の戦力が相当薄い点は、これまでに出てきた球団の膿がもたらしたものだと覚えておきたい。








スポンサーサイト

プロ野球選手の現金授受について

今よりもさらに悪い事態も予想しなければならないかもしれないが、取りあえず今の時点で巨人と阪神、そして西武に試合中の金銭授受の事実が発覚している。該当球団とNPBは、野球協約には抵触しないと解釈しているが、飽くまでも個人的な意見として「自軍の勝敗により現金がチームメイト内を循環している」のは、処罰の対象となっている野球協約第177条(不正行為)や第180条(賭博行為の禁止及び暴力団等との交際禁止)よりも性質が悪いと考えている。

巨人の言い分はこうだ。

引用:2015年5月に5連敗した際に、チーム全体で危機感を共有するために始まった。勝敗のいずれかに賭ける行為ではなく、チームの士気を高めるという、野球協約が禁止する敗退行為とは正反対の目的があり、お金のやり取りは小額で、験担ぎの色合いもあり、賭け事とは全く異質な行為だと説明した。

巨人「敗退行為とは正反対」 「声だし」の金銭授受
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160315-00000015-ykf-spo

これに対し、いくつかのメディアが報じている俗称「円陣」と呼ばれる行いでは、チームが勝てば1人あたり5000円が「声出し役」に渡り、負けるとその「声出し役」が1000円を人数分支払っていたようだ。NPBの調査委員長を務める大鶴基成弁護士は、「1000円のために、敗退行為を考えるプロ野球選手がいるとは考えられない」としたようだが、「声出し役」から見ればチームが勝てば最大14万円を受け取れるものの、負ければ最大2万8000円を支払わなければならない。決して1000円という話でもない。

巨人、声出しが勝敗で金銭授受 NPB結論違反なし
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160315-00000009-nksports-base.view-000

巨人にも年俸500~600万円程度の低い年俸の選手がいる。そうした選手が1軍に上がって来たとき、最大14万円の収入と最大2万8000円の支出がチームの勝敗に委ねられているときの心情は、一体どんなものなのだろうか。普通の会社員で例えるなら、業績によって給料が弾む可能性と減額される可能性の二つが共存していることになるだろう。それが会社との決まりで、契約を交わしているならまだしも、殆どの選手はこうした慣習を知らぬまま入団したに違いない。野球はチーム競技。勝ちは自分だけの手柄ではないし、負けの原因も一人の責任ではない。

賭け事の定義は詳しくないが、自分自身の責任以外で収入が増えたり減ったりするのは、一体どう説明すれば良いのか。巨人とNPBの解釈は、年俸の低い選手が「声出し役」に回ったときの立場から見ていない。

さらに重大なのは、プロ野球選手の現金による出納が多過ぎるという点だ。「円陣」だけでなく、監督賞や遅刻やサインミスをしたときの罰金、さらにはメディアへのインタビューに応じたときの謝礼などもこれに含まれるだろう。手持ちの現金が増えたり減ったりすると、つい財布の紐が緩くなってしまう選手が出て来ても不思議ではない。百歩譲って「円陣」が賭け事でないとしても、自分の仕事以外の範囲で現金収支に影響が出るのは賭け事の要素を含んでいるからであり、射幸心が育つ環境にあるといえるだろう。

ここで一旦まとめると、「円陣」はチームを勝たせる以上に選手たちの射幸心を煽り、現金による出納は選手たちの財布の紐を緩める恐れがある。Wikiペディアによると、

引用:射幸心と賭博行為は密接な関係にあり、日本において賭博行為が規制されている根拠は「国民の射幸心をあおるのは勤労によって財産を得ようとするという健全な経済的風俗を害する」という理由による

となっていて、巨人を含むプロ野球チームの一部で蔓延している環境は、野球賭博とはかなり相性が良いともいえる。

射幸心~Wikiペディア~
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%84%E5%B9%B8%E5%BF%83

つまり、「円陣」が賭け事でないと判断しても、現金授受に慣れた選手たちを賭け事に誘い込むのは容易いことだと考えても良いだろう。連鎖を断ち切るには、選手を教育する以上にチーム内での全ての現金授受を控えるべきではないかと思う。個人的には、監督賞や罰金も不要だと考えているが、もしどうしても必要なら専門の球団職員管理の上、明細が残る方法で行えば良い。一般企業でも、個人の収入となるもので現金でのやり取りは極力行わないようにするのが当たり前になってきている。

ただ、野球を職業とする選手が野球賭博を行うのは理解が進まない。野球は野球、賭博は賭博と、どうして切り分けることが出来なかったのだろう。
プロフィール

haus

Author:haus
Twitter@hausmlb

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。