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優柔不断なつわもの

黒田博樹もヤンキースに決まった。自分ではレッドソックスに予想していたのだが、まぁご近所ということで。


ついさきほど、とある方のブログでやり取りをした際、優柔不断という言葉が出て来た。
恐らく、決断に至るまでの時間が長い、チャレンジ精神が旺盛なようには見えない
とのように感じられたのだろうが、
確かに昨シーズン中にトレード拒否条項を行使してチームに残留し、
終盤は巻き返したものの優勝争いから見放されたドジャースにそのまま残ったことや、
毎年帰国するだしないのだで本人の意思が見えない点にそのような根拠は存在しているように思う。


今の段階で、黒田の条件は1年契約との情報が入っているが、本人が望めば2年、3年という期間を希望しても
受け入れる球団はあったと思われる。今季37歳という年齢で一年でも長くプレーしたいのであれば、
チャンスは出来るだけ長くなる方が良いに決まっている。
1年で1000万㌦よりも2年で1500万㌦の方がトータルでは稼げる可能性も充分あるということだ。


実際、黒田が去就について何を考えているのかさっぱりわらかない点もあるので真相は図りかねるが、
一つだけハッキリしているのは、優柔不断でもモノが言えそしてメジャーリーグからの
引き合いがあるということ。
つまり、評価にしても身柄にしても複数の選択肢が持てる強者ということになる。
これは何気に重要なことでもある。


日本から渡ってきたNPBプレーヤー達が、なんども契約を結びながらメジャーリーガーとしてのキャリアを
続けていった例は、実はとても少ない。大抵はNPB在籍中に交わした契約を満了した段階でキャリアが下降し、
次回契約では良い条件が得られないせいなのか、帰国していくケースが多い。
年齢的に不利な面もあるものの、日本人は3年が限界という説はこの辺りから来ていることが大きいといえる。


その点、黒田は32歳でメジャーに挑戦し、3年、1年、1年と3回の契約をまとめてきた。
条件的には当然、最初の契約内容が最も良いのは確かだが、
35歳以上で1000万㌦付近の高額を得られる投手はそうざらにはいないことを考えると、
実はとてつもない成功を既に収めている選手だということがわかる。
しかも、現地の報道ではヤンキース以上のオファーがあったという話も出ているので、
黒田のメジャーリーガーとしてのキャリアは(今季も含めて)、
この5年間常に第一線の立場にいたということになる。
これに匹敵する現役選手は、キャリア12年目のイチロー、10年面に突入するかどうかの松井秀喜、マイナー契約で入団した斎藤隆くらいしか見当たらない。


黒田がなぜヤンキースと契約したのか、その理由に興味は持ちつつも本音まで知りたいとは思わない。
金銭的な希望が薄いのは察している。兼ねてからの噂でもある広島カープへの復帰、
チャンピオンリングへの憧れなどあることないことだらけの妄想記事に需要は感じないが、
今オフのストーブリーグの主役の一人だったことは間違いない。
すなわち、数少ない選べる立場でいたということになり、そこに優柔不断さが垣間見えたということにも
繫がりかねないが、それ自体が彼のマイナスポイントには見えない。


可笑しな例え話になるが、近所でも旅先でも女性の買い物に付き合わされる経験をした男性の心境について。
自分の経験からすれば、何をそんなにそこまでという気分になることも多く、
要するに時間的な感覚が違うのだと勝手な理由をつけつつそれを本人の性格だと決め付けてしまう。
本人は至って真剣で、納得が行くまでショーウィンドウを眺め続ける。
その点、決断したものには不満を漏らすことが少なく衣類でも小物でも大切に扱う。


自分は直ぐに決断してしまう。買ってから不満を感じればまた買えば良いという感覚だ。
さすがに家とか車ではそんなこともないが、まぁでも車くらいなら即決という感じかな。
逆にあれこれ迷うときは良い結果に繫がらないことが多い。


黒田が契約に至るまでの時間は、外部の人間が感じる以上に長かったと思われる。
ひょっとしたらヤンキースがベストな選択ではなかったかもしれないが、とにかく彼は決断した。
これがまた、来オフもカープ復帰を臭わせる条件なために今季の成績がどんなものになったとしても、
秋に去就が騒がれることは既に決定している。


彼がメジャー挑戦する年にやや皮肉をたっぷり込めた
「黒田さん、3年後にカープ復帰というのは『天下り』と一緒ですよ 」
という記事を書いた事がある。
http://blogs.yahoo.co.jp/ava20060217/39649048.html

あれから、基本的には良い方向でキャリアを進めている。
10億円前後のオファーがあるのに3億だせるかどうかもわからないカープに復帰して
妙な男気を上げることは無かった。しかも、賑わっているのはマスコミ各誌とブロガー諸氏だけで、
具体的なカープ復帰(というか契約)の話は当然出て来ていない。
年齢的な余力や日本での注目度、それとカープ優勝のチャンスを考えると、今オフに帰国するのが
ベストな選択とも思える。10億と3億(仮定)では違うことは確かだが、志がそれを上回ることもあるだろう。
かといって、メジャーの野球にフィットしている姿は、他の選手とは一線を画しているのも事実。


「ドジャース黒田投手にメジャー・リーグの風を感じる」
http://blogs.yahoo.co.jp/ava20060217/49906335.html

最初の2年間でイニングの不安を残していた点を、その後の2年間で見事に克服させている。


男気を感じさせるといわれる選手が、カープ復帰を念頭に置いているといわれる選手が、
そして優柔不断と思わせる選手がメジャーのオフシーズンを盛り上げている。

他人が設定した筋道からはとことん外れている。

それでも結果を残し続け、過度の圧が掛かると言われているブロンクスの集団に飛び込んだ。


「日本人メジャーリーガー」として一挙一動を追いかける値打ちのある選手。
その姿は優柔不断な兵に見える。

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No title

黒田を優柔不断だなんて言ってる方はどちらかな(笑)

ダルもなかなかポステイングへの意志を示さないので日ハムを困らせやがって自分勝手な奴と思ってしまうわたしですが冷静に考えれば一野球ファンが考えるほど当事者は簡単な決断ではないのも事実でしょうね。
ポスティングにかかるタイミングも大事だったりするのかもしれません。
黒田もヤンキースがほぼ決まりかけたからこそ広島に断りを入れたんでしょうしね。
もしかしたらポストシーズンに進むだけの力のないチームからしかお呼びがかからなければ広島に戻るつもりだったのかもしれません。

No title

その優柔不断に見える姿っていうのは、日本でプレーしている日本人だったら契約保留でもFA交渉でも、本人からの談話って割と取れているじゃないですか。でも、黒田はメジャーリーガーで、交渉も談話も全てエージェントに任せているから、進捗状況が見えないっていうのはそのした理由があるからかもですね。ましてやアメリカメインの選手とも行動原理が違っていて、帰国する選択肢は無いですからね、向うには。

ダルビッシュについては、去就が決定するまでコメントしないようにしています(前に書いた記事の段取り中のため)、すみません。

黒田の続きですが、本当のところ希望球団は見えてこなかったですね。
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