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Yu DarvishがRangersと契約

個人的には、ドラマチックさのカケラも感じない交渉&入団劇だった。
マネーゲームさえ存在しなかった。


周囲は松坂の条件を越えたと騒いでいるが、NPB時代の数々の投球クォリティに関するデータや、
メジャー挑戦となった年齢が当時の松坂よりも一歳若いという点を考えると、とても超えたようには見えない。
しかも、現在の為替レートでは6000万㌦が46億2000万円ということで、年平均すると7億7000万となる。
Darvishがポスティングを表明する前にあった日本ハムオーナーの10億円発言がそのまま実行されていたら、
生涯報酬に関しては残留していた方が恐らく有利だっただろう。


レンジャーズが5170万㌦で落札したニュースを聞いたとき嫌な予感がしたものだが、
契約条件に関することなら日本に留まる理由はいくらでも見つけ出せる。
それ以外の理由で渡米するのだと言い聞かせるしかない。


ここで確認のため、一つシミュレーショを行なう。
TEXとの6年契約は年俸が次第に上昇する取り決めになっている点は違うが、
目安として平均77,000万円(7億7000万円)に慣らした上で比較してみることにする。


Darvishの年ごとの報酬に関する情報はここから。
http://www.baseballprospectus.com/compensation/cots/?page_id=92

         TEXと契約     NPB残留
2012(26)     77,000      65,000  読売・坂本とトレード(案)
2013(27)     77,000      80,000
2014(28)     77,000     100,000  この年を持って海外FA
2015(29)     77,000     110,000  FAでメジャー球団と契約
2016(30)     77,000     120,000
2017(31)     77,000     130,000
2018(32)      ?         ?  
計         460,000     605,000


断っておきたいのは、Darvishのキャリアが全て順調に進んだ上での話しで予測している点。
読売とのトレードが必要かどうかは別にして、取り敢えずはFAまでに最大10億円の負担で
慰留することは可能だったであろう。例え、日ハムが抱え切れなくても読売か、特に阪神(これまで)
の財力なら話はより現実的になる。その後、2014年を持って海外FAとなり日米の球団と交渉。
ベースが10億(1300万ドル相当)になっているため、MLBの球団はそれ以上の額を提示する以外
獲得への筋道はなく、これも目安ではあるが3年36億円(約4700万㌦)契約。
メジャー3年目の31歳で年俸2000万㌦に近付くことで到来の目標に到達。
ピークを超えるであろう32歳以降の契約ではそれまでの実績から再検討。


この、至極現実的なシミュレーション通りに進めば、31歳の時点で14億円以上の開きが生じる。
NPBでのキャリア途中に故障があれば昇給ペースが鈍るかもしれないが、
そこは複数年パッケージを結ぶなどギャランティさせる方法もある。
仮に、上手いこと事が運ばなかったとしても(2014年の海外FA後の契約も含めて)、
今回レンジャーズが提示した条件を下回ることは想像し難い。


つまり、松坂の時と同じようにNPB球団への落札金がDarvishの市場価値を
大幅に落としたことは疑いようもない事実だ。
そして、NPBはスター選手の海外流出を自ら容認し、市場を狭めることを選択したとしか考えられない。


しかし今回の落札で、NYヤンキースがお茶を濁す程度の金額(15億6000万)
でしか入札しなかった割には途方も無い値がついた。
単に、レンジャーズとジェイズの争奪戦となった訳だが、
そもそも松坂の時はヤンキースとレッドソックスというメジャー有数の金満球団が
激突したことで相場が跳ね上がったという経緯がある。
結果的に僅差でレッドソックスが落札し、情報戦も熾烈を極めたが、両者の利害(ライバル)関係と比べれば
レンジャーズとジェイズがここまで競う筋合いも合理性もなかったはずだ。
例え、落札出来なかったとしても他のFA投手に手を伸ばす選択肢はあった。


それを難しくしたのがポスティングを表明した時期。
12月に入ってウィンターミーティングも終了した段階で動きがあったため、
年内での決着はほぼ不可能になった。
この段階で入札に参加する球団がごく一部に限定されてしまったといっても大袈裟ではない。
よって、Darvishを必要とする一部の球団によって適切な入札が行なわれるストーリーが
出来上がりつつあったのが、2球団の情報を読めない競争により落札金の下落は避けられなかったと推察している。


結果、Darvishに回ってくるはずの金額が入札金に流れてしまったために、
交渉では大幅に譲歩するしかなかったのかもしれない。
日本ハムからキックバックして貰えば良いじゃないかという意見があるかもしれないが(合法かどうかは別)、
公にされる年俸は大事な部分でもある。
5170+6000という配分は、4000+7000だったり、3000+8000でも良かった。
「ポスティングによる落札額&契約金のバランス」の例から言えば
3000+4000の3年契約でも成立していた可能性はあったと思う。


※、日本人選手の落札金&契約のバランスに関する記事
http://blogs.yahoo.co.jp/ava20060217/51181503.html


昨日の記者会見をテレビで見る機会があった。
「どうして今の年齢でメジャーに行く気持ちになったのか?」というグッドクェスチョンに、
「今は言うべきではない」とやや不可解な返答をしていたDarvishに対し、
これまで通りに夢や憧れといった言葉を使わなかったことについては彼らしいと思ったが、
ならばメジャーに行く意味が見えない矛盾も同時に感じた。


この選手については、夢などではなく現実をとことん追いかけて欲しかった。



※、Darvishの契約に関する自前記事

ダルビッシュはMLBに行かされるんかい?
http://blogs.yahoo.co.jp/ava20060217/52117659.html

まだまだ諦めない ダルビッシュのトレード案
http://blogs.yahoo.co.jp/ava20060217/52132082.html

日本ハムの駆け引きが面白すぎる
http://blogs.yahoo.co.jp/ava20060217/52212754.html

ダルさんの反撃と10億円の価値
http://blogs.yahoo.co.jp/ava20060217/52215949.html
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