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左対左の有効性(2)

さて、前回に引き続き左対左の有効性について分析する。
告知したとおり、今回は長打力についても追いかけていく。

先ずは、MLBを代表する左長距離打者達の左右別成績を載せてみよう。
カッコ内は右投手対戦時のもので、今回からHR/Hという数値も使っている。
HR/Hとは、放った安打数から本塁打となった割合を示している。
打数や打席数で割ると純粋な長打結果が出ないため、こうした計算式にしている。

              AVE     OPS      K/BB     HR/H
Ryan Howard      .231(.298)  .749(1.020)  3.66(1.77)  22.7%(29.3%)
Prince Fielder     .257(.294)  .799(.988)   2.67(1.07)  19.7%(24.5%)
David Ortiz       .264(.291)  .813(.969)   2.08(1.21)  16.1%(23.6%)
Adrian Gonzalez    .272(.303)  .783(.939)   2.15(1.40)  14.0%(19.1%)
Josh Hamilton     .278(.322)  .797(.958)   3.38(1.89)   17.0%(16.9%)
Adam Dunn       .225(.252)  .788(.915)   2.17(1.54)   25.4%(28.8%)
Joey Votto       .306(.316)  .899(.981)   1.90(1.25)  13.8%(18.6%)
Carlos Pena       .210(.252)  .735(.883)   2.79(1.62)  27.0%(26.0%)
Luke Scott        .240(.271)  .787(.859)   2.61(1.65)  24.8%(17.4%)
Carlos Gonzalez     .279(.307)  .792(.908)   4.42(2.59)  16.4%(15.4%)
Justin Morneau      .259(.294)  .752(.904)   2.63(1.25)  15.5%(18.5%)
Curtis Granderson    .226(.282)  .685(.892)   3.68(1.87)  16.4%(17.4%)
Andre Ethier       .242(.309)  .661(.909)   3.02(1.40)   7.9%(14.0%)
Jay Bruce         .233(.267)  .745(.832)   2.85(2.19)  21.1%(21.1%)


一応、見やすいように左の数字の方が良い場合は強調&赤フォント、
ほぼ互角だと判断したものには強調&黒フォントを使用した。
結果は一目でわかると思うが、HR/Hを除けば左投手との対戦は惨敗に近い状態となった。

HowardはOPSにして.270もの減少、特に打率とK/BBの劣化が激しい。
Fangraphsによると、スライダーを打ち倦んでいる点とHR/FBの割合が左と右では格段に違っている
(6.8%/27.8%)。
FielderもK/BBが劣化しており、OPSもHowardほどではないが-.189は大きい。
こちらはGB/FBの数字が左相手だとゴロ寄りになっている(1.46/1.07)。

OrtizもやはりK/BBが弱点なのと、HR/Hの減少が激しい。A-Gonは打率こそ健闘しているように見えるが、
どの数字も均等に落としている。HamiltonはHR/Hの部門で左の方が勝った。
しかし、K/BBはHoward並みの劣化具合で、苦しみながらも本塁打だけは量産している
というイメージに辿り着く。Dunnは昨季、左投手に対して悪夢のようなデータを残したが、
キャリア通算ではそれほど悪い数字じゃない。

Vottoは前回でも触れたとおり、このメンバーの中では最も善戦しているといって良い。
K/BBも1点台なら及第点といいたいところだが、HR/Hの数値ダウンは長打の脅威が痛い。
PenaもHR/Hで高い数値を出している。三振覚悟で思い切りの良いスイングをするイメージが浮かぶが、
打率.210とK/BB2.79ではやはり怖さも薄れる。

Scottは左投手にも手強いと感じさせるデータが残っている。
Fangraphsの2011Pitch Value/100では、カーブに対して5.96のプラス、
スライダー-0.08とマイナス勘定を最大限に抑えていた。
やはり、こうしたデータは数値に表れてくる。
因みに、FB/HRの割合は左が26.7%、右で10.4%となっており、
選球眼を除けば左投手に最も強いスラッガーという評価に行き着くだろう。

Car-Gも打率とHR/Hは良いが、K/BBは改善の余地が大いにある。
ただし、Scottと同じようにブレーキングボールには強い。
MorneauもHR/Hで健闘しながらK/Bで株を落としている。

Grandersonは長打力だけで、後は打率もK/BBも惨敗状態。
そして最も深刻なのはEthier。OPS-.248はHowardに次ぐ劣化具合で、
ここまで下がると強打者とはいえないレベルになってくる。
最後のBruceは左右共にHR/H20%以上を達成。
K/BBを引き上げるようなレベルアップが叶えばさらに成長する見込みはあるだろう。


以上、簡単ではあるがスラッガー達の対左投手成績をまとめてみた。
時間があればゆっくりと見て欲しいが、カッコ外の数字(いわゆる左投手との対戦成績)だけに焦点を当てると、怖さを感じる打者は一気に減ってしまう。この中で左を得意とする打者はいないが、苦にしないという意味ではVotto、Scottまで。せいぜいOrtiz、A-Gonあたりまでが限界だろう。殆どの打者が選球眼を崩されており、早いカウントから勝負に出るHamiltonやCar-GがHR/Hの部門で抵抗している程度。大物打ちにとって、ワンポイントでも左投手が出てくればその持ち味が一挙に失せてしまう事実を知っておいて貰いたい。この相性で苦手意識を持たないようにするには、空振りを恐れずに思い切ったスイングをするのがベターのように感じた。


次回は中距離打者のデータを。
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