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左対左の有効性(3)

前回の長距離打者偏では、長打力を犠牲にしない分選球眼が劣化した選手が多いことがある程度わかった。
また、左投手との対戦では通算OPSが.900を超える選手が一人もいなかったことは、
同じくらい重要な事実である。
マネボーの登場によってOBPが注目され始めてから、各種データも豊富になってきたが、
分割指標については細分化されたデータは存在しているものの、
それを使った論調はまだまだ広まっていないという印象を受けた。


今回は中距離打者ということで、どのあたりがそれに値するか、定義の面で難しい点は感じるが、それなりに人選してみた。

              AVE      OPS     K/BB     HR/H
Robinson Cano    .300(.311)   .818(.854)  2.53(2.14)  11.5%(11.4%)
Chase Utley      .275(.296)   .870(.887)   1.75(1.44)  15.6%(15.7%)
Alex Gordon      .234(.273)   .713(.803)  2.52(2.07)  14.1%(12.2%)
Johnny Damon     .282(.287)  .752(.803)   1.46(1.17)   6.3%(9.3%)
Hideki Matsui     .285(.285)  .808(.840)  1.77(1.07) 14.4%(13.8%)
Jacoby Ellsburry   .299(.301)  .782(.816)   1.95(1.73)   5.3%(9.8%)
Brian McCann     .266(.295)  .770(.875)   2.16(1.26) 13.9%(16.1%)
Carl Crawford     .262(.306)  .684(.817)    3.39(2.49)  5.1%(7.9%)
Joe Mauer       .296(.338)  .749(.942)    1.37(0.65)  5.1%(8.9%)
Bobby Abreu      .272(.302)  .751(.927)    1.79(1.08)  5.7%(14.1%)
Shin-Soo Choo    .267(.301)  .728(.911)    3.19(1.50)  7.0%(13.6%)
Adam Lind       .223(.283)  .615(.842)    5.18(2.47)  11.8%(18.5%)


Canoは最初に紹介した通り、左投手からも打率.300を記録しており、
K/BBに大きな劣化は見られず、またHR/Hでは左投手の方が良い数値を出している。
これは右翼の狭いヤンスタも大きく関係していると思われる。
Utleyも殆ど劣化が見られない。この打者の場合、特殊な事情(死球の多さ)もあって
左を苦にしない条件が揃っており、内外角の制球に余程気をつけないと
安心して打ち取れない理由が多く存在する。

Gordonは打率こそ落としているが、K/BBとHR/Hでは良く健闘している。
昨年ブレイクしたばかりなので、今後の成績変化と合わせて注目したい打者の一人。
Damonもヤンスタの恩恵があるのかと思いきや、移籍後2年間の成績でも
打率は.014(.276/.262)も上回っていて、K/BB(1.15/1.66)も然り。
HR/Hは多少譲っているが、それでも7.59%/8.22%と遜色が無い。

同じ観点から松井を分析すると、打率(.255/.265)、K/BB(1.22/2.76)、
HR/H(9.63%/20.00%)となっている。2010年の対左K/BBが5.14/1.03と大きく数字を落としたのに対し、
2011年は1.57/1.48と復旧。HR/Hはどちらも左投手相手の方が良い。
この2人の左対戦成績を見る限り、適切な年俸であればまだまだ戦力として期待できるものと思われるが、
両者のどちらかがヤンキースのDH要員として採用される見込みもあるようだ。

Ellsburryも左に対して対等な結果を残している。
ただし、HR/Hが伸びない限りはOPSが超えることはないだろう。
MaCannはそこそこ数字を落としていて、迫力も低下している印象を受ける。
Crawfordの対左K/BB3.39は看過出来ないレベルで、
打撃の状態が悪ければ代打も考えられるパフォーマンス。
MauerはOPSにして約.200近く下がっている。残念なのがK/BBの劣化で、
1.37でも高いレベルではあるが普通の好打者という印象になってしまう。

AbreuはHR/Hが大きく低下。他の分野ではそこそこ頑張っている。
ChooもOPSの下落が激しい。OPS.728のK/BB3.19の打者だとかなり攻め易いだろう。
Lindは重症の域。メディアのリポートで度々指摘されている通りの結果となったが、
打率以外の成績劣化も相当なものだ。昨季は打率こそ極端な結果は出なかった(2.43/.253)が、
K/BB(7.20/2.63)、HR/H(8.82%/25.27%)と依然解消されていない面も多い。


このクラスになってようやく左を苦にしないレベルの打者が登場。
Cano、Utley、Damon、Matsui、Ellsburryは今後も安定した成績を残せそうだ。

で、肝心なのが投手交代の成否。
例えば、Utleyを打席に迎えて無名の左投手が出てきた場合に、
あまり優位性はないのではないかと疑問が浮かんでくるかもしれない。
それについては、打者との相性以前にチームごとの指針が
存在することを踏まえたほうが良いだろう。
その都度、相性を考えて交代させるのも策の一つではあるが、
ベンチに入っている投手のコンディションや投球数を管理するもの
監督の仕事の一つである。

仮に、先発が100球を超えていれば交代させる理由の一つになるし、
個人的な相性を除き、左のショートリリーバーとして
ブルペンに入っている投手をその場面で起用するのは、
それが彼らの役割どころでもあるからだ。
もちろん、大きな被害を生む可能性もあるし、
起用そのものが勝敗の分かれ目になる場面も出てくるだろう。


しかし、左対右の対戦で大きく有利に立つ打者は大勢いても、
その反対は皆無に近いということも忘れてはならない事実だ。
ヤンスタでCanoを迎える場面にしても、
左投手がアウトコースにスライダーをコントロールミスしなければ、
一発の可能性はかなり低くなるはず。
そのミスが多いから(監督が)攻められるのはあるが、
大抵の投手に付いては互角以上の勝負が出来ると判断しても良い。

その上で、用心すべき打者が上に挙げた選手ということになるだろう。



次回は最後、左投手に強い打者ランキングで締めたいと思う。

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