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優勝候補Cincinnati Redsをディープに分析

一昨年地区制覇した戦力をそのまま残し、
さらに今オフの補強で数多くのメディアから優勝候補の筆頭に挙げられている。
基盤となっているのは、下位に沈んでいた頃に進めていたトレード戦略と、
2005年以降にドラフトした選手達の台頭。
因みに、2008年にBAが発表したプロスペクトランキング上位8人がチームの中心選手
ないしは有望株として現在も機能している点が注目に値する。

1、Jay Bruce(1)
2、Homer Bailey(9)
3、Joey Votto(44)
4、Johnny Cueto(34)
5、Drew Stubbs(100)
6、Devin Mesoraco
7、Todd Frazier
8、Juan Francisco

これ以前にトレードで獲得したBrandon PhillipsやBronson Arroyo、
3塁の有望株だったEdwin Encarnacionとの交換で獲得したScott Rolenらが今でも健在。
全てが順調だったとはいえない点もあるが、若手の成長にベテランが助成する理想的な編成を作り上げていった。

そのRedsが今オフは目の色を変えて補強に転じたといわれているが、
実際は大枚を叩いたという訳ではなく、
蓄積していた戦力の中のダブついた部分を整理しながら今季のために戦力を増強した形を取った。

エース格としてMat Latosを獲得した交換相手は、Vottoがいるために
ポジションを塞がれていたYonder Alonso、ポテンシャルを発揮しきれないまま
年俸だけが上昇し続けていたEdinson Volquez、
Mesoracoを正捕手にする方針を固めたため余剰となる可能性があったYasmani Grandalの3人は、
いわば売り時でもあった。セットアップの一番手とみられるSean Marshallのトレードにしても、
やはり先発の座が危うかったTravis Woodがセンターピースとなり商談が成立している。

FAで補強したのは、共に1年契約のRyan MadsonとRyan Ludwickなのだから、
総予算も8000万㌦前後と昨年と大して変わらない。この傾向を掴んでいたため、
オフではRoy Oswaltの獲得に動くものと予想。
そして、Oswalt自身もRedsに対し本気混じりでアプローチしたのは狙い通りだったが、
GMのWolt Jockettyの財布の紐はことのほか堅かった。
かつてはCardinalsの黄金時代を築き、Jim EdmondsやMark Mulderなど
リスク覚悟で大補強を行っていたJockettyのイメージからは想像も出来ないほど、
(マーケット規模及び収益面で仕方ないとはいえ)Redsに来てからのケチっぷりは際立っている。

例えば、これまで一度も正捕手として認められていないRyan Haniganに3年契約を与えたのが2010年。
若手の台頭によっていつ切っても惜しくは無い金額でMiguel Cairoと2年契約を結んだのも同じ年。
今オフでは、ようやく故障から立ち直ったJose Arredondoに2年200万㌦という格安での契約。
RolenやArroyoの契約最終年には、年俸を大幅に削った上で延長するといった節制術にもそうした様子が伺える。

Mardonの獲得についても、あれだけ複数年の高額を求めていたScott Borasに接触するアンテナを
持っているのだから、そうした嗅覚があるように思えてならない。
金も有効に使えるが頭も同様に切れるというのがこのGM最大の武器といえる。


そのRedsの強味は、なんといってもVottoの存在。
たった一人の選手の存在だけで強味が発生するほどVottoの打力は抜きん出ているといっても過言ではない。
今季の成績次第では、そろそろAlbert Pujolsと完全に肩を並べるか、
或いは上回るかという位置まで階段を上ってきた。
他の打者に少々弱点があったとしても、VottoさえいえばRedsの打線は機能する。

次に挙げられるのはリーグ2位、メジャー全体でも3位に入った内外野のチームUZR(43.8)。
リーグで最も収益の高かったポジションは2BとSSで、GG受賞3回のPhillipsはお馴染みとして、
年俸調停前のPaul JanishとZack Cozartが守るSSでこの数字はかなり大きい。
守備力だけでレギュラーを与えても良いJanishよりも、それより若く打撃も優れているCozartの方に
分がありそうだが、少なくとも今季はニ遊間の守備が破綻するようなことはまずないだろう。
加えて、同じくGG獲得のVotto、そして今でもUZRでプラス収支を稼いでいるRolenが
コーナーにいることで内野全体はかなり引き締まったディフェンスを敷くことが出来る。

外野は、レフトに入った場合のLudwickとStubbsは平均値、
Bruceはメジャー最高値を叩き出した2010年から大分数字が下がったものの、
平均以上の処理能力があるのは既に実証済み。
捕手は、プロスペクトのMesoracoを育成しながらの路線と見られているが、
2008年からチームに帯同し続けているHaniganは単なる保険以上の存在。
打撃もパワーでは十分貢献出来る力があり、今季に限っていえば無理に育成する必要のない布陣といえる。


投手はテコ入れを行った通り、改善の余地があったため野手ほどの安心感はまだない。
Oswaltを獲らなかった理由は、単純に考えれば席が無かっただけの話ではあるが、
Woodを放出したことによってメジャーで先発の実績があるスタッフは5人きっかりとなってしまった。
しかも年間200イニング以上の実績がある投手はArroyo一人、そのArroyoも年齢と衰えを隠せないため、
シーズンを通して先発投手が請負うイニングに到達できるかどうかは心配な点が多い。仮に、各投手の今季の見込みイニングを計算してみると、

Arroyo(200)、Latos(200)、Cueto(190)、Leake(180)、Bailey(170)

で940イニングにしかならない。試合平均では5.80イニングとなり、これはこれで無難な数字ともいえるが、
それは飽くまでも上のイニングが計算出来てのこと。
MAXでこの勘定だと故障などのリスクが想定内に組み込めないため、
やや苦しい布陣となるかLatosやCuetoにもう少し頑張ってもらわないといけない。

ここで必要になって来るのが代役及びマイナー傘下にいる投手達のデプス。
真っ先に挙げられるのが昨年Royalsでフルシーズンを過ごしたJeff Francis。
チームはFrancisに使える目途が立つかどうか、エキシビジョン序盤から積極的に起用しているが、
好結果が中々出て来ない様子。レフティの少ないチーム事情から行ってやや甘い査定であっても
メジャーに残る可能性は無くも無いが、ブルペンに適応するタイプではないため、
LeakeやBaileyのポジションを空けてまで先発の座が確保されることは先ず無い。
仮に、マイナー行きを通達された場合は、それを拒否する権利を持っているため
使える見込みがある程度立てばメジャー昇格の可能性は高い。
また、昨季スイングマンとして機能したSam LeCureも候補の一人で、
こちらはより現実的に開幕ロースターの一員として計算されている。
さらには、これまでピリッとした結果は残していないが、現役最速のスピードを誇るAroldis Chapman
にも行く行くはチャンスを与えていくだろう。

ただ、Jockettyにとって誤算だったのは、昨年復活の兆しを見せていたDontrelle Willisを
メジャー契約でPhilliesに持っていかれたことも入るかもしれない。


ブルペンでは、新加入のMadsonとMarshallの働きにかかっている。
前任のクローザーだったFrancisco Corderoが高額年俸に見合った仕事をしていた分、
Madsonにかかる負担はPhillies時代よりも遥かに大きい。
反対に、過去2年間では故障した事情もあったが酷使されずに済んだため、
今季の1年契約からさらにステップするための環境は整っている。
そういう意味でも、チームとの利害関係は一致しており、期待する価値は十分ある。
必殺のチェンジアップはPitch/fx上のValuesでもプラス14.9という高水準を弾き出しているので、
球種を的を絞ったとしてもそうそう打たれるボールではない。

Marshallも過去2年間のセットアップ生活で十分な実績を作ってきた。
こちらはやや登板過多であり、その点ではやや懸念材料がある。
メジャーでも有数なカーブは2007年以降のPitch/fxでも常にプラス計上。
右打者に対するGBレート61.5%という数字は、カーブを切り札に持つ投手としては異例のデータでもある。
それを支えているのが低目への制球ということで、これを今季も維持できるかどうかにかかっているだろう。

他にもMasset、Ondrusek、Brayといった勝ちゲームに投入できるスタッフがいて、
さらにはArredondoやChapmanもいるわけだから、表面上でのRedsのブルペンは厚みを持っている。
終盤の継投が引き締まれば競り合いにも強くなる。


これだけの戦力、そして先見の目があるGMが仕切るチームの戦いが面白くないわけがない。
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非公開コメント

JoshはJoshでも、

この陣容だと、Josh Judyは厳しいのだろうか?アローヨのサインをもらいたいので頑張ってください。

とってもわかりやすい分析ですね。ついでにぜひ30チームをしてくださいv-91

No title

Josh Judyとはかなりコアな線で攻めてきますね。私はまだ直視していません。
あと、30チームは無理です。時間があればあと2~3チームは書きたいところがあるのですけどね。
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