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現実を知る当たり前の価値観

先ず、朝日(新聞)は良い仕事をしたと思う。

ああいった記事は社会部の仕事だろうか?以前にも、プロ野球のビジネスに関する記事を何度も書いており、今回の件だけではなくプロ野球の収益構造にメスを入れた興味深いものもあったことは確かだ。

「プロ野球ビジネス、どこへ」
http://globe.asahi.com/feature/110904/index.html

上の記事は、この分野では第一人者と考えられる帝京大学、大坪正則教授の持ちネタを中心に、NPB球団の収支を可能な限り調査している。また、日本ハムの本拠地札幌ドームで球団が直営している売店が僅か一件、しかもトラック屋台という形態でしか参入出来ていない事実なども細かに取材してある。

15日の朝刊は確かにスクープ的な性格を持っていた。それは必ずしもライバル社(読売新聞)を貶めるためだけに出来上がったもののようには見えないのだが、巷ではやれ代理戦争だと煽る風潮が後を絶たない。NPB球団の母体となる企業は、各々がその業種内でプロ野球という知名度を最大限に活かし、ビジネスに繋げているだけに、球団の財布の中身や資金の使い方などは野球ファンのみならず、一般の消費者にまで関心が及んでも不思議ではない。

朝日の仕事は、取材した記者が個人情報の入った書面を配布するといったポカはやってしまったようだが、プロ野球を取り巻くモヤモヤを明かしたことについては、情報公開の分野においては十分意義のあることだった。「火のないところに煙は立たず」という例えがあるが、実はこれだけで物事を表現するにはやや不足しており、「叩けばホコリの出る人達」の肩を叩いてみて、初めて火のつく煙が立つというべきなのが、昨今のビジネストラブルのような気がしてならない。

もう一度いうが、今回の件は「代理戦争」といった生易しいものではなく、また十数年前のことを蒸し返すだけの簡単なものでもないと思う。“蒸し返す”とは、一度解決したことを再度問題視することであって、栄養費200万が明るみに出て何人かの経営者が失脚したことや、一人の選手に5億円がつぎ込まれたことだけでは“それらの”問題が片付いたと思っている人は先ずいないだろう。現場サイドとしては問題を解決したのかもしれないが、ファンにとっては別に解決した痕跡など何もなかったに等しいと断言できる。

とにかく、朝日としては記事に値する情報ソースを手に入れ、取材を重ねた上でスクープを完成させたことになるわけで、紙面ネット問わず目を通した読者の多くは「現実を知る当たり前の価値観」を覚えたのではないだろうか。

もう一つ気になる点として、ネット上の論調ではこの件について少なからず覚えのある人物が多数、「今更」という言葉を使っていることに目が行ってしまった。そういう点では、私にとっても今更感のある内容だったこともあるが、ではこれまで何を主張できていたのかというと、何も出来ていなかった。何故なら、それらの情報ソースは他人が呟いていた発言だったり、週刊誌上での記事だったり、どこからともなく流れてきたネットソースの一部であったりしたため、居を構えて意見したり議論する場は殆どなかったといって良い。よって、「そんなの、前から知っていましたよ」とは云う気にもなれず、今回晴れて意見を述べることが出来るようになったことに対して、大いに意義があるのは前述した通り。

これが野球ファンからの叱責だけで済めば軽傷で済むかもしれないが、反対に野球ファン以外から何も反応が無ければそれだけ関心度が低いという意味にも繋がり、NPBにしてみればどちらにしても厳しい現実が突きつけられるのは避けられそうにも無い。

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