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田中将大ポスティングの是非1

最初に自分の願望及び考えを示しておくが、
田中将大投手のメジャー挑戦については、今オフでの移籍は避け
FAまで残り1年となる来オフにポスティングを申請してもらうか、
或いはFA権利を得てから考えて欲しいと思っている。

そして、最大の希望はFA権利を得た年に、FA宣言するのではなく
ポスティング制度を利用してメジャー挑戦するのが望ましいと思っている。

理由はまず、ポスティングを利用した際に、球団にもたらされる見返りと、
これまでの時系列を踏まえた「売り時」の見極めによるものである。

今オフの騒動では、この時系列があまりにも無視されているような、強い憤りを感じる。

今まで、日本の球団がポスティング制度を利用して自軍の中心選手たちを放出してきたのは、
「夢を実現するサポートをしたい」というのは完全な建前で、
実際のところは、その選手が引退するまで抱え続けることが出来ない、
つまり年俸の高騰を抑えきれない理由から、止む無く選手の希望に応じる形をとってきた。

もしくは、FA権を手にする前の時点で、球団に引き留める意思がない、見込みがない場合に、
何らかの見返りを期待して制度を利用してきた。

楽天と田中投手の関係は、もちろん前者。この理由に加えて、過去の例として残っている
落札金の相場を見込んだ上、両者の利害は昨オフには一致しているかと思われた。

ここで注意したいのは、楽天と田中投手が「いつ、ポスティングを利用するのか」についてである。

FAまであと何年かという計算は、球団のビジネスプラン上ではもちろんのこと、国内野球のファンにとっても
「国内であと何年、見続けられるのか」という、非常に大事な観点なのだが、
今回の騒動では、これが完全に置き去りにされている。

例えば、こんなものがある。

入札額20億円でも、楽天は田中将大のメジャー移籍を認めるべきか?
http://number.bunshun.jp/articles/-/767902/feedbacks?per_page=10

このサイトでは、読者の意見を集めながら投票の形式を取り、この件に関する世論を形成しようと
しているのだが、知ってかしらずかFAまで残り2年か1年かの選択が行われていない。

よって、年俸上のバランスや、田中投手が国内プレーする需要に全く対応していない、
無暗に世論を誘導しようとする悪戯をしているのと同じように見える。


ポスティングの新制度が発効された以上、今後議論の対象となるのは、楽天、田中投手、そして日本の野球ファンである。
MLBとその球団、そしてプロ野球選手会などは、今の段階では議論の対象外となるはずだが、
このタイミングを利用して選手会に近い関係者から、こんな意見が出されていた。

ポスティング上限20億は安いのか?~新ポスティング制度の正しい理解~
http://blogos.com/article/76413/


これは、選手本来の権利に基づく、ポスティングへの適正価格の提案、制度の是非について思われるが、

「世界に例をみないような長期の拘束を許す保留制度、
人身売買の典型のようなポスティング制度が異様に感じてくるのは私だけだろうか」

という下りを読んでしまえば、制度そのものに悪意を感じ、その制度を利用して
利益を確保しようとしている楽天、そして新制度によってその利益が目減りしたため、
今オフに田中投手を放出しない可能性が出てきた楽天に対するネガティブなイメージが完成する。

これも世論を誘導する目的とした、恣意的なタイミングでの論理と言わざるを得ない。


今、このタイミングでこれらの情報は一切無視すべきだ。

石渡氏の主張は、選手本来の権利を考える上では重要なプロセスになることは違いないが、
新しいポスティング制度が発効された以上、今オフの楽天と田中投手の関係は、
この制度に沿って考えるべきであり、結論につながるものではない。


FAまで1年か2年、年俸が払いきれるか、それまで楽天ないしは国内の球団で田中投手が見たいかどうか。
これが今直面しているテーマである。


一方、田中投手の立場を考えると、今オフは願ってもない「最高にお願いしたいタイミング」となる。

24勝0なんてとんでもない記録を作り、チームもとんとん拍子で日本一となった。
球団に対する義理は果たし、球団が容認の構えでいたことは定かではないが、
自身の価値は今オフ絶頂期となった。

さらに、新制度では複数球団との交渉が可能となり、
事実上の海外FA権を手にしたといっても良さそうな同投手の市場価値は、
日本人選手としては歴史的な契約が提示されそうな可能性もある。

球団の収入が目減りする分、選手にはそれが跳ね返ってくるのだから、
両者が対立するのは当然の話。
短期間で結論を出せというのは、ちょいと厳しい要求ではないかと思う。

楽天が今オフにポスティングを認めなければ、この最高の売り時を逃がすのは紛れもなく田中投手で、
それを部外者が不満に思うのは自由だが、
だからといって「楽天は田中投手を放出すべき」との論にはつながらない。
ファンの立場なら、「誰を、何処で観たい」と訴えるのが筋であり、
ビジネス上の損得勘定や世論を持ち出すのであれば、
絶対に主観的であってはならない。

客観的な世論でなければ、それは無視して構わないだろう。

これらを踏まえた上で、楽天(の立花陽三社長を中心とした)や田中投手のインタビューへの返答は、
慎重かつ良く練られたもので、つくづく頼もしいと感じる。
これは、球団の誠意がじゅうぶん通じていると理解しても良さそうだ。

単純に、金銭的に抱えられないという理由で、大した交渉もせずポスティングに踏み切る球団。
自分が後にしたチームのことを一切考えない選手。

こんな関係が続くようであれば、ポスティング制度もただのオークションにしかならないが、
今回の楽天と田中投手の駆け引きは、ある意味騒動のお陰でもあるが、両者の希望そして利害が
ファンにも理解出来るレベルで進展している。

以前、立花社長が語っていたコメントに、こんなものがある。

「(本人が)残る、残らないというのは(最終結論)でなく、申請するのはわれわれ。
彼の希望を聞いて申請するかどうかを判断するのは球団。言葉が一人歩きするのが怖い」
http://www.daily.co.jp/baseball/2013/12/14/0006570492.shtml


これがポスティングの筋道であり、部外者がポスティングを認めるべきかどうかという考えは、
極めて論外。ファンなら、希望を訴えるのみである。
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