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日本人メジャーリーガー

中島裕之の交渉が決裂した。

詳細については、正確な情報が得られないままなので今の時点で断言することは難しいが、
要点をまとめてみると

・年俸が低い
・1年契約の終了後もFAは認められず
・通訳がつかない

ということ。逆に言えば、それだけ日本人(NPB)プレーヤーに対しては厚遇だったという
ことになるのだが、そこまでプレー環境を整えてあげなければ額面通りの働きが期待出来ないという
ことの裏返しでもある。

これを甘いと取るか取らないかは自由だが、日本人が活躍しようがしまいが何時かは消滅すべき
約束事がこうして破棄されていくのは止むを得ない成り行きだろう。

中島の落札先については我ながらお花畑な予想を立ててしまったが、現実は相当厳しかったといえる。
ただ、今でも変わらないのはプレー環境させ整えてあげれば(の話だが)、そこそこはやる選手だと
思っている。守備範囲は狭いがグラブ捌きは上手だし、右方向への強い打球を放つ打撃もNPBプレーヤー
の中では一つ上のレベルに達している選手だと思う。こういう書き方は何だが、中島よりも下手なショートは
いるし、打撃力を欲するチームにとっては中々の価値を見出せることは確かだ。下手な話、先日メッツとの
契約が成立したロニー・セデーニョ以上の働きが出来る可能性は充分にある。

ただ、その”中々”という次元の選手に専属通訳を付けてまで雇う価値があるのか、どんぐりの背比べ的な
選手のために契約内容に特約を盛り込む必要があるのか、MLBの球団が疑問を持ち始めていたことが明確に
現れだした象徴ともいえる出来事が今回の決裂だったことは間違いない。

ついでに言わせて貰えば、そもそもジャパンマネーなんて存在しないし(イチローマネー、松井マネーならわかるが)、専属の番記者というのも実に痛々しい風習になっていた。可笑しなことだが、日本人として生まれた野球エリートは、その実力以上に地位と名声を得られる環境に浸かっていた期間が随分と続いていた。
箇条書きにしてみると、日本人メジャー選手になるとこんなにメリットがついて来る。

・NPBで早期活躍すれば25歳までにMLB選手以上の報酬を日本で得られる
・メジャー挑戦というタグによって知名度が一気に高まる
・メジャーで成功すればMLBの福利厚生に肖ることが出来る
・アメリカのグリーンカードを取れるチャンスが広がる
・失敗しても日本に帰れば温かく迎えてくれる

以上、メジャー挑戦の特典を全て手にした選手も中にはいるだろう。
そんな人物が身近にいれば、(実力があれば)誰だって甘い汁を吸いたくなるのが人情だろう。
当人達にそんなつもりはないかもしれないが、現実を見れば明らかに甘汁は存在している。
反面、NPBでの年俸上昇が選手本人の将来設計を見立てていないことが隠された問題でもあるが、
これについてはNPBの球団首脳が上手いこと流出に色を付けて送り出しているせいか、
前ブログで何度も指摘しているにも関らずあまり取沙汰されていない(当たり前か)。

とにかく、この中島の一件でポスティングを表明してメジャーに行きたいという選手が激減するのは
かなり強い線となった。制度云々がどうのこうのという意見もあるが、その内風化していくだろうから
放って置けば良い。しかし、これで日本球界の危機が回避されたかというとそうは簡単には運ばないだろう。


・適正な年俸基準(球団が出すか、選手が我慢するか)
・NPBスルー選手の処遇と世論
・メジャー挑戦によって起こった野球人気の低迷

が当面の課題となるだろう。年俸基準というものはあって無いものだが、これまで描いてきた上昇カーブを
修正しなければならない事態も起こり得る。NPBの球団がほぼ赤字というのは信じ難いが、問題は親会社の景気だ。

MLBは名うての投資軍団が虎視眈々と球団買収を狙っていて、先日ドジャースの買取先に30近くの候補が
挙げられているというニュースがあった通り、仕組み自体が儲かる方向に進んでいる。
一方、NPBは一つの球団売却でさえ引き取り手が中々出てこないという醜態を曝け出しており、
内情は複雑なものがあるのであまり触れないことにするが、
そもそも儲かることを否定しているビジネスでもある。
それが日本全体の景気に飲み込まれ、今以上に厳しい直面にぶつかることで
選手年俸の下落にも影響し、
その内、三冠王を獲得しても8000千万という世界が訪れるかもしれない。

NPBスルー選手については例の田沢問題が有名になったが、NPBの経営がジリ貧になれば
魅力が減るわけだから、敢えて無視する若者が出て来ても不思議ではない。
もちろん、恩師ビジネスも然りではあるが。

困ったのは、メジャー挑戦人気がどの位の物差しであるかということ。
野球に関らず、今のスポーツ人気はほぼ国際大会への興味に繫がっているというのは否定出来ない。
世界という言葉が好きなのか、それとも世界を負かすのが好きなのかは知らないが、今の野球界に
国際大会が無くなってしまうと大変なことになってしまうのはそれほど的外れな意見じゃない。
イチロー、松井人気におんぶ抱っこされている現状を目の当たりにするのもそう遠くない現実だ。


話は戻って、来年からメジャーに挑戦したい選手はどうすれば良いか?と考えてみると、

・石川凌君に弟子入り(英語をマスター)
・FAを待つ
・アメリカの野球を理解する(個人レベルでは難しい)
・日本メディアの記者撤収

これは短期的な展望。まぁ、一夜漬けで英語をマスターという訳には行かないから
行きたい選手は結構限られてくる。アメリカの野球を理解するといっても、実際に行かなければ
解からない部分も多いのだから、飽くまで意識の問題。その分、日本での衝突は避けられないかも。
FA期間が長いといっても、メジャーの新人達はマイナーで修行して大体23~25歳で昇格して、
それ以降スムーズに行ったとしてもMLBのFAが30歳前後になってしまうのは前に書いた記事を参照して欲しい。
つまり、ポスティングそのものが特例中の特例だったことが今になってわかる。
最後のメディア撤収は一番効果あると思うけどね。

中長期的に考えれば、もう学生野球の改革しかないだろう。
これだけの競技人口があって、投手は一握りの才能を除いて25歳くらいまでにポンコツとなって
しまう事態は百害あって一理くらいしかないだろう。
この点については、またいずれか。

しかし、WBCで2年連続世界一になってもこの低評価。一昔前では考えられなかったことです。
2013年に行なわれる(よね)第3回大会の結果如何で市場が戻ってくる見込みは残されてはいますが、
別の意味で盛り上がりに火をつけてしまったことは間違いないでしょう。
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